バスケットボールの基本的なルール
バスケットボールとは
バスケットボールは長さ28m、幅15mのコート上で5人ずつの選手からなる2チームが相手チームが守っているリングにパスや、ドリブルで攻めてシュートを決めることで合計得点を競う球技です。
試合は第1クォーター(Q)~第4クォーターで行われ、第1クォーター、第2クォーターを前半、第3クォーター、第4クォーターを後半とし、各クォーター10分の計40分行われます。
また、バスケットボールは、ファウルや選手交代の度に時間を止めながら進行するので追加時間の設定はされておらず、同点のまま第4クォーターを終えた場合には延長戦を行い勝敗を決めます。
バスケットボールは、他の球技と比較してもコートが大きくないこともあり、攻守の切り替えのスピード感や、得点が決まりやすく、時には合計得点が100を超えることもあるため観客を楽しませる球技です。
基本ルール
試合登録人数
バスケットボールの試合は両チーム各5人が出場して行われます。
また、ベンチメンバーの登録は5~7人までとなっており、試合中はベンチにいるメンバーとの交代は何度でも可能となっています。
ポジション
PG(ポイントガード)
各ポジションの中で最もボールを保持する時間が多く、オフェンス時にチームに指示を出して得点シーンを作るため、瞬時の判断が必要となります。また、リーダーシップが求められるポジションでありチームの司令塔となります。
SG(シューティングガード)
3Pシュートの役割や、PGのボール運び・パスの配給を助ける役割をします。
また、チームの得点源になることが多く得点能力が高いことが求められます。
SF(スモールフォワード)
得点を取ることが主な役割で2P・3P問わず得点できる能力やリバウンド争いに参加できる能力、オールラウンドな能力が要求されます。
PF(パワーフォワード)
ゴール下での守備、得点を主な役割とします。
リバウンドやゴール下での得点能力、ボールをキープするプレーヤー、速攻の際の走力・瞬発力が求められます。
C(センター)
主にゴール下での得点を奪い、守備でも自陣のゴールを守る役割をします。
チームの大黒柱と言われ、勝敗にかかわる重要なポジションとなります。
試合時間
Bリーグの試合では、試合は10分のクォーター(Q)を計4回行います。
第1クォーターと第2クォーター、第3クォーターと第4クォーターの間には2分のインターバル(休憩)が、第2クォーターと第3クォーターの間には20分のハーフタイムが取られます。第4クォーター終了時点で合計得点の多いチームの勝利となります。
反則やタイムアウト、フリースローなどがある度に試合時間が止められ、次のプレーが始まると同時に再スタートとなるので追加時間の設定はなく進行されます。 第4クォーターが終了しても両チームの得点が同じ場合は、5分の延長戦(オーバータイム)を行い決着がつくまで延長戦は繰り返されます。
得点の種類
自チームが攻める側のリングに、上からボールを通過させることで得点が加算されます。フロアから305cmの高さにあるリングに上からシュートを決めるため、シュートはアーチを描く形で放たれます。
・3ポイントラインの内側からのゴール:2点
・3ポイントラインの外側からのゴール:3点
・フリースロー : 1点
となります。
FG(フィールドゴール)
試合中に入る点数のことを言います。
FT(フリースロー)
プレー中、シュートを放とうとしている選手に対してディフェンスがファウルをした場合、ファウルをされた選手にはディフェンスに邪魔されずにシュートを投げられる、フリースローの権利が与えられます。
・2Pシュート時のファウル : フリースロー2本
・3Pシュート時のファウル : フリースロー3本
バスケットカウント
シュート時にファウルされながらシュートを決めることができた場合、そのシュートは得点として認められ、さらに1本のフリースローを投げることができます(シュートに加えて 1本のフリースローを打てることから「アンド1」とも呼ばれます)。
2ポイントシュートを決めて、さらにフリースローを決めることを「3点プレー」、3ポイントシュートを決めて、さらにフリースローを決めることを「4点プレー」と呼びます。
ファウル・バイオレーションについて
バイオレーション
バイオレーションとは、ファウル以外の禁止されている行為の事を言います。ボールの扱い方や、時間に関するものなどがバイオレーションになります。
24秒ルール
攻撃を行うチームは、ボールを保持した時点から24秒以内にシュートを打たなければ24秒ルールのバイオレーションになります。
また、24秒の合図(ブザー)が鳴るまでにシュートを打ってもブザーが鳴った時点でボールがリングに当たらなければバイオレーションとして扱われます。
しかし、シュートしたボールが空中にある状態でブザーが鳴りそのままリングに入れば得点が認められます。
8秒ルール
ボールをバックコート(自陣)で所有しているチームは、ボールを取った時点から8秒以内にボールをフロントコート(相手陣)に入れなければ8秒ルールのバイオレーションとなります。
5秒ルール
スローインでパスを出すまでに5秒以上かかったり、フリースローで審判にボールを渡されてから5秒以上シュートを打たなければ、5秒ルールのバイオレーションになります。
また、ボールを持っている場合で、相手チームからタイトなディフェンスを受け、パスもドリブルも出来ない状態で5秒以上止まってしまってもバイオレーションになります。
3秒ルール
攻めている側のチームのプレーヤーが、相手チームのバスケット下の制限区域内に3秒以上とどまってしまうと3秒ルールのバイオレーションになります。片足が入っているだけでも違反になります。
ダブルドリブル
ドリブルを終えた後に再度ドリブルを行う行為を指します。
トラベリング
ボールを保持したまま(ドリブルを行わずに)3歩以上歩くとトラベリングになります。
キックボール
ボールを故意に足で蹴ったり、足で止めたりすることを言います。
アウトオブバウンズ
ボールがコート外に出たり、バックボードの裏や支柱などに当たったりすることです。
アウト・オブ・バウンズになるとプレーは中断され、サイドorエンドラインの外からのスローインでゲームを再開します。
ファウル
ファウルとは定められたルールに違反することを言いますが、コート上のプレーヤー同士の接触によるものをパーソナル・ファウル、審判への暴言や、ベンチにいるコーチ/プレーヤーなどによる違反行為などは、テクニカル・ファウルといいます。
5ファール
1人のプレーヤーが、すべてのクォーターを通して5回、ファウルを行った場合そのプレーヤーは退場し、他のベンチプレーヤーと交代しなければなりません。
また、退場後は、再度出場することはできません。
チームファウル
チームファウルは、クォーター度のファウル数をカウントしていきます。
1クォーターのファウル数が5個以上になると、相手チームにフリースローが与えられます。
5個目のファウルからフリースローでその後ファウルを起こすたびにフリースローが与えられます。
また、チームファウルは、1クォーター終了毎にリセットされ、次のクォーターの始まりは0からになります。
アンスポーツマンライクファウル
故意にファウルをしたと審判が判断した場合のファウルで、通称「アンスポ」と呼ばれます。
タイムアウトについて
【タイムアウト】
タイムアウトは、主に作戦を伝えるときなどに行われます。 タイムアウトを行える回数は決まっており、各チーム前半に計2回後半に計3回(各60秒間)行う事が出来ます。
【オフィシャルタイムアウト】
Bリーグでは、タイムアウトとは別にオフィシャルタイムアウトを設けており、第2・第4クォーターのそれぞれ残り5分を切った時点でプレーが途切れた際に、自動的に90秒間のタイムアウトが与えられます。これはチームとして取るタイムアウト数にはカウントされません。